雛の節句も過ぎ皆様には佳き春をお迎えの事とお慶び申し上げます。

年明け直ぐに大きな震災が起き、未だ落ち着かない日々をお過ごしになられていらっしゃる被災地の皆様には少しでも日常が戻りますよう、心よりお見舞い申し上げます。

お蔭様で昨年の「えんの会」は東京美術倶楽部大広間で催させていただき、古希を迎えこれまでのような衣装付きでなく、常の着物で舞うという試みを致しました。本年第四十二回「えんの会」会場は久々に六本木武原舞台にて、十月五日(土)に催させていただきます。

お座敷ともまた違う空間で、見所のお客様と同じ時間を共有致します事を楽しみに致しております。皆様のお力添えにて毎年会を開くことが出来ます幸せを感謝申し上げます。

その前に先ずは「えんの舞in柿傳」が、新宿柿傳様のご協力で四月二十日(土)がございます。林屋の伯父が発案、柿傳様のご協力で始まりましたこの会も、おかげさまで十一回目となります。

桜の名残時節でもあり久しぶりに「鐘ヶ岬」を舞わせていただくことに致しました。こちら柿傳の会ではもう暫く衣装を付けて舞わせて頂こうかとぞんじております。

また、今迄不定期でした自宅稽古場での体験教室を昨年より毎月開催、運びのお稽古を体験して頂いております。舞の基本の基として現役名取の皆さんと私もご一緒に歩いております。舞の動作を日常に取り入れて運び(歩くこと)で自分の体を実感し、AIには出来ないこともあろうかと自覚、自分の体を再確認する一助となれば幸いです。男女拘らず足袋さえ着用していただければ、服装は自由です。一回完結でも、繰り返しご参加も可能です。

詳細はホームページ、FB、メールなどでのお問い合わせお待ち申し上げております。

また来年は宗家の十三回忌を迎えますので、国立能楽堂にて「第六十四回神崎流地唄舞研究会」を追善として催させて頂く予定でございます。これからも東京の地唄舞の流儀として一門と共に活動を重ねてまいりますので、引き続きご後援賜りますよう、本年もどうぞ宜しくお願い申しあげます。

令和六年  三月吉日            四世家元