宗家・家元のご紹介
宗家・家元のご紹介
初代家元 神崎恵舞
Em Kanzaki, The 1st generation head
明治六年
大阪生まれ。本名えん。母は大阪の花柳界、北の新地の名妓、佐藤くに。
明治十七年
十一歳。北陽(北新地)に出る。芸名小きん。 山村流、楳茂都流の舞をはじめ各流の舞踊、義太夫、三味線、琴、胡弓に長じ、名妓とうたわれたが、とりわけ名手であった母から伝えられた山村流の舞の研鑽に励む。妓籍を退き、新地の「伝法家」の女将となって、のちは舞に専念。独自の舞の研究の傍ら、芸妓たちの指導にもあたる。
二世家元 神崎ひで
三世家元 神崎秀珠
Hide Kanzaki, The 2nd generation head
Shiyuju Kanzaki, The 3rd generation head
二世家元 神崎ひで
明治三十二年
茨城県生まれ。幼少時、東京・品川花柳界の手引茶屋「まつや」の女将の堀キノの養女となり、本名堀ひでとなる。区立品川小学校に通う傍ら、踊り、清元、長唄、常盤津、鳴りもの等諸芸を仕込まれる。長じて踊りは花柳徳秀、長唄は芳村伊四喜代の名を許される
大正三年
第一次世界大戦はじまる。十五歳。品川から半玉(芸名喜代香)として座敷に出る。美貌と踊りの名手として評判をとり、新橋、赤坂、柳橋など地元以外の座敷もかかるようになる。
現三世宗家 神崎秀珠 (年譜)
Shiyuju Kanzaki, The 3rd generation head
大正十三年 (一九二四)
石川県金沢市生まれ。本名越見武。
昭和十二年 (一九三七)
五月、若柳流二代目家元・若柳吉蔵師に内弟子として入門。
昭和十七年 (一九四二)
若柳吉之進の名取名を許される。同時に石川県山中温泉芸妓組合専属師匠となる。
昭和十九年 (一九四四)
師匠である初代若柳吉蔵家元逝去。同年徴集を受ける。
石川県金沢市生まれ。本名越見武。
昭和十二年 (一九三七)
五月、若柳流二代目家元・若柳吉蔵師に内弟子として入門。
昭和十七年 (一九四二)
若柳吉之進の名取名を許される。同時に石川県山中温泉芸妓組合専属師匠となる。
昭和十九年 (一九四四)
師匠である初代若柳吉蔵家元逝去。同年徴集を受ける。
昭和二十年 (一九四五)
終戦により兵役を解除され金沢へ帰還後、すぐに舞踊活動を始める。
終戦により兵役を解除され金沢へ帰還後、すぐに舞踊活動を始める。
現四世家元 神崎えん
En Kanzaki, The 4th generation head
昭和二十八年(一九五三)
本名越見つる代。三世家元神崎秀珠の長女として、石川県金沢市に生まれる。昭和三十年(一九五五)
二歳美柳会常盤津「お夏狂乱」里の子にて初舞台(お夏は後の神崎ゆき)
昭和三十一年(一九五六)
父秀珠に伴い、一家で東京麻布に移り住む。
昭和三十五年(一九六〇)
東京英和女学院小学部入学。以降断続的に父のもとで踊りの稽古をしていたが、十四歳前後より本格的に取り組むようになる。
昭和四十五年(一九七〇)
舞踏に専念することを決意。高等部二年にえ東洋英和女学院を中退。同時に二世家元神崎ひでの稽古も受けるようになる。またこの頃、長唄、鳴り物などの稽古も始める。
昭和四十六年(一九七一)
父秀珠三世家元襲名。第二十一回神崎流地唄舞研究会「夕顔」にて初出演。以降毎回出演する。
昭和四十八年(一九七三)
十月第二十三回神崎流地唄舞研究会出演。演目「名護屋帯」(水道橋能楽堂)。この会にて流派分裂。三世家元に従う。家元の代稽古で劇団青年座講師を勤めるようになる。
昭和五十一年(一九七六)
名取名 神崎えんを許される。
昭和五十二年(一九七七)
大阪グリーンリボン賞新人賞受賞。師範免許取得。
昭和五十六年(一九八一)
二月十四日、神崎えん後援会発足。
会長 堀田庄三(住友銀行会長)、発起人 円城寺次郎(日本経済新聞社長)、内村直也(作家)、大野勝三(FM東京社長)、小堀宗慶(遠州流家元)、瀬島龍三(伊藤忠商事会長)、永野重雄(東京商工会議所会頭)、平木三郎(国際証券会長)、南博(一橋大学名誉教授)、水島廣雄(そごう社長)。世話人 石川泰三、竹島節三、中島洋一、原田吉蔵、林屋晴三の各氏。
三月九日第一回「えんの会」公演(於国立演芸場)以降毎年リサイタルを開き現在に至る。
昭和五十八年(一九八三)
林屋晴三氏の紹介により、武原はん師が第三回「えんの会」へ来会。縁あって以降、武原はん師に公私にわたり指導を仰ぐ。近年は国際演劇協会主催「能と地唄舞のシンポジウム」、朝日カルチャー主催「神崎えん舞の会」、MOA美術館主催「舞の会」、SBS主催「神崎えん舞の会」沼津・大中寺、京都・法然院、大阪「四天王寺創建一四○○年祭」等の舞奉納。ホテルオークラ・レディスサークル、朝日レディースカルチャー等にて講演などで活動。東京、沼津の稽古場にて弟子の育成にもあたる。
平成二年(一九九〇)
第十回「えんの会」祝儀に三世家元神崎秀珠、ゆき、りうが出演し、花を添えた。(国立小劇場)
平成十一年(一九九九)
第三十回舞踊批評家協会新人賞受賞
十月三十日第四十九回神崎流地唄舞研究会、三世宗家・四世家元襲名披露公演にて四世家元を襲名。
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